先日京都の世界遺産、下鴨神社で挙式を挙げました。台湾人との国際結婚を経て、台湾人の日本への関心の高さを目の当たりにしました。せっかく与えられた台湾人と蜜に接する機会。この利点を何か有意義なものとして活かすため、台湾インバウンドについて考えてみたいと思います。

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日本を訪れる台湾人
2016年に日本を訪れた外国人観光客数2500万人のうち、400万人以上が台湾人というデータがあります。台湾は九州程の小さい国ですので台湾人の凡そ6人に1人が日本を訪れたようです。台湾人日本を訪れすぎ!
確かに、嫁さんの両親はしょっちゅう日本に来てますし、自身も留学前に何度か来ていたようです。

親日と爆買い
歴史的な植民地政策の背景もあり、台湾人は親日派が殆どです。日本への印象が良いので安心して訪れるられるようで、日本の情報を日頃から積極的に取り込んでいるようです。日本に来て爆買いして帰ることがトレンドにもなっていて、我々日本人より日本の情報通であるという謎の現象を度々目にしました。

日本に関する情報収集
台湾人の日本に関する情報収集ですが、口コミが主流となっているようです。インフルエンサーと呼ばれる各種SNSで影響力を持つ人物の発する情報の信頼が厚く、メディア主導で発信された大本営発表と必ず照らし合わせて吟味されます。日本へ旅行予定の人は事前に口コミ情報をくまなく網羅し、予習をかかしません。
SNS依存度は日本より高いくらいかも知れません。嫁さんなんかも四六時中Facebookを開いてます。

日本における台湾インバウンド対策の現状
訪日台湾人観光客の多さと口コミの情報伝達の慣わしを利用して、日本でも台湾人観光客誘致のためのインバウンドマーケティングが積極的に取り入れられています。
観光産業では積極的に繁体字にローカライズした情報が発信されていますし、台湾人のインフルエンサーを招聘したインフルエンサーマーケティングも盛んです。
しかし、台湾人インフルエンサーを起用したマーケティングは大規模なプロジェクトとなってしまうため、日本の零細起業のPRとしては現実的なものとは言えないのが現状です。

日本発の情報発信にチャレンジ
そんなこんなを踏まえて、実は少し前から個人レベルで台湾インバウンドにおける新たなマーケティングを試みています。
日本に居る台湾人がPRをすればいいんちゃう?というシンプルな考えなんですが、シンプル故に日本でも企業レベルで既に展開しているところもあるようです。しかし、日本在住の台湾人の確保が課題のようで、該当する人材を確保するのに結局日本側でもコストがかかり、国内発のプロモーションにもインフルエンサー招聘と同じくらい金がかかるやんという本末転倒なサービスになってしまってているものが殆どです。
具体的にいうと、発信する情報をクラウドソーシング等で募集している企業が殆どで、発信する情報そのものにコストがかかっている模様。

これは台湾人嫁というアドバンテージを活かさん手はない、ということで日本在住の台湾人をノーコストで運用できる恵まれた環境にありますので、最大限に活用しましょう。個人レベルですが逆にこじんまりした小廻りの効く環境ですので色々試しやすい。試行錯誤してあかんかったとしても、失うのは労力という対価のみです。

日本発のスピーカーを育てる
シンプルに考えると、日本在住の台湾人をインフルエンサーに育てるのが手っ取り早いという考えに至りました。日本在住の外国人インフルエンサーをスピーカーと命名。
斯くして台湾人嫁を祖国へ情報を発信するインフルエンサー:スピーカーとして育てていくプロジェクトが始動しました。
日本在住の外国人=Jvloggerというインフルエンサーは既に存在しますが、ビジネスではなくより自発的に情報発信を積極的に行っていくものをスピーカーと定義しておきましょう。スピーカーは現時点ではインフルエンサー程の影響力を持ちませんが、いずれはインフルエンサーレベルの影響力を持たせたいと考えています。

アドバンテージを活かす
スピーカーを育成するには祖国在住のインフルエンサーと比べてアドバンテージとなるようなものを活用していく必要があります。スピーカーなどという大それた命名をしましたが、現状はただの一般人、ドシロートです。
発言自体に影響力を持たせられるインフルエンサーと勝負するには、百年早い。
こちらもシンプルに考えると、活かすのは地の利、言葉の利、相方の利。
地の利は最も武器となるものです。やはり日本に実際に住んでいるというアドバンテージはデカい。例えば、インフルエンサーマーケティングで台湾からインフルエンサーを招聘すると、フライト代や現地宿泊代というコストがかかります。対して、日本在住のスピーカーなら日帰りなら往復の交通費のみしかかかりません。また、日本語が話せることにより通訳も不要となります。嫁さんは日本語能力検定N1取得者で現在は老舗で接客業に就いているため、日本語でクライアント側と密な打合せをすることも可能です。
最後は相方の利。私はフリーランスで色々ごにょごにょしています。一通り写真や映像、ウェブ周りも触れますので例えばカメラマンとのマッチング、外注費用がゼロになります。
次に触れる動画マーケティングはインバウンドマーケティングとして既に取り入れられていますが、現状かなり高額なサービスとなっています。これは、台湾からのインフルエンサー招聘に合わせて、さらにカメラマンや通訳者の用意、スケジュールの調整、映像制作クリエーター外注等の副次的な項数が増えることにより生じているコストです。
少人数精鋭でやることにより、金銭的なコストに加えて打合せ等の時間的なコストも大幅に削減できるため、これらの利はインフルエンサー招聘と比べてかなりのアドバンテージとなるでしょう。
例えば、街の小さな飲食店が台湾人観光客に向けてのプロモーション動画を作りたい、このような際にスピーカーはよりローカルレベルでの対応が可能となります。

課題と動画マーケティング
堅苦しい話しになりましたが、何度もいいますが現状スピーカーはただのドシロートです。ただのドシロートの情報に価値を持たせるためには、ただの情報発信では意味がありません。より詳細な情報に加えて、プラスアルファで何かが必要。考えた結果、慣れ親しんだ映像を取り入れた動画マーケティングを主軸にすることにしました。現在サービスとして展開されている企業等の動画マーケティングですが、私がみたところテロップでの情報伝達が殆どです。日本の映像を繁体語のテロップで説明する。テロップは情報伝達として効果的ですが、テロップ自身に注意が引かれます。そこで、動画のテロップを廃止して映像で魅力を伝えることに特化させることにしました。4Kジンバル撮影を取り入れてより視覚的に、そしてテロップではなく嫁さんの台湾語でのナレーションレポートを融合させる。このような映像主体のインバウンド動画を制作していきたいと考えています。
個人的には、ここは美しい観光地ですというテロップをみせるのではなく、美しい観光地自体を映像として発信したいという思いが強いです。言葉文字がなくても綺麗は伝わると思うんですよ。で、最低限必要な補足情報はナレーションとして音で伝える。景色とテロップは重なりますが、視覚と聴覚は両立可能です。

スピーカーという名の新しいインフルエンサーへ
とはいってもやはり情報発信者の知名度や影響力は必要です。認知度をあげてより多くの人にこのような活動を知ってもらうために、既に幾つかの活動を開始しています。

1.YouTubeインバウンドチャンネルの開設
日本の文化や観光地、グルメ等の基本的な情報を伝えるためのYouTubeチャンネルを2017年3月31日より開設。4Kソースの映像コンテンツを100本程制作し、半年でチャンネル登録者を1000人確保。コメント等のアクションバックからどのような情報の需要が高いかを模索中です。

2.観光大使等、行政のインバウンド活動に参加
兵庫県香美町の観光大使、及び京都と兵庫の境にある丹波地域のPR人材として丹波写ガール隊に就任。インフルエンサーというタレントとしてのPRいうより、あくまでも目指すのはコンテンツとしてのインバウンドアシスト。行政主導のインバウンド活動に参加することにより、クライアント側の求めるものや手法を理解し学ぶことが目的です。今後は、地方自治体や市町村レベルの観光協会等と連動して地域単位のプロモーションを積極的に取り入れていきたいと考えています。

大井神社

3.メディアでのライティング活動
日本の情報を繁体語で台湾に発信しているメディアサイト『Japaholic』、台湾の情報を日本に向けて日本語で発信しているメディアサイト『Tiwan Days』にてライターとして日台間の情報を執筆寄稿しています。
また、自前のウェブサイトやSNSにて積極的にテキストとしての情報も発信。動画プロモーションの利点はテキスト媒体においても埋め込めるという点。文章と写真というオーソドックスなウェブ媒体に、プラスアルファで動画コンテンツを埋め込んでます。
執筆させていただいているメディアがわりと大手ですので、ライター=スピーカーの知名度アップとして発信力の向上のためにライティング活動も併行しています。

このような活動を経て、目指すのは従来とは少し違うインフルエンサーとしての位置付けです。インフルエンサーマーケティングというのは、言うなればクライアント側からすると博打みたいなもんなんですよ。影響力はあれど、プロモーションを行うコンテンツに関しては基本的にインフルエンサーサイドは無知で無関心です。
クライアント側から渡された情報を、拡散する代弁者というとわかりやすいでしょうか。
なので、私は日本人ですので日本のクライアント側目線でのニーズを満たすべきと考えています。

自発的に発信もできーの、クライアントの意向を汲むこともしーの、それでもってステルスマーケティングには当たらないような、クライアント側から安心して依頼できるような教養をスピーカーに持たせることが大切。
ビジネスライクかもしれませんが、インバウンド活動を行うプロフェッショナルな人材ってまだまだ少ないと思うんですよね。
スピーカーにその定義を持たせることができたなら、台湾インバウンドがよりスムーズに行えるんちゃうかと思っとります。

今後の展開
さて、そんなこんなで手探りではじめた台湾インバウンド活動ですが、今後の展開として当面は知名度のアップと活動の周知に努めたいと考えています。マーケティングとしての需要があるのはわかっているので、まずは色々動くための実績つくりに励みたいですね。目安としてYouTubeで登録が1万人を超えたくらいで、こちらから積極的に動いていけば良いかなと。
まだまだ開始段階ですが、台湾人の反応も良好です。動画コンテンツは90%以上の高評価を維持していますし、台湾語でのコメントや意見交換も活発です。
YouTubeはこれまでいくつかのチャネルを運営していますが、顔出しありの炎上タイプでないオリジナルコンテンツで高評価9割キープの半年で登録者1000人は合格点です。
この手のタイプのチャンネルは、コンテンツ数と登録者視聴者数が比例して伸びて行きますので2年後くらいにある程度の影響力を持たせることも可能ではないでしょうか。

長々と書きましたが、今後も熱い台湾市場。台湾インバウンドへ興味をお持ちの方はお気軽にこちらのブログからでもご相談下さい。今は実績づくり重視ですのでリーズナブル対応させていただきます。
また、面白そうな試みだなと感じられた同業者、異業種の方からのご提案やパートナーや提携、委託なんかのお話も喜んで拝聴いたします。

スピーカー募集中
現状は嫁さんをスピーカーとして育成中ですが、上記読んで興味をお持ちの台湾人の方おられましたら是非コンタクト下さい。
先の話として、全国各地の日本在住台湾人をスピーカーとして展開させインフルエンサーマーケティングとして事業化することも視野に入れています。前段階として、スピーカー候補となる人材を確保しておきたいと考えています。
当面はスピーカーとしての育成〜業務委託というかたちになると思いますが、個人のブランド力をつけておきたい!という台湾人や外国人の方おられましたらご連絡を。

総括
久しぶりに長い真面目系の記事になりました(笑)
個人事業主となって以来、趣味を活かして楽しみながら色んな方面へ手を出してきましたが、構想段階が一番楽しいですね。釣り然り、旅行然り。何かしら目に見えた成果があがれば報告したいと思います。