私事ながら台湾人と国際結婚しました。
式は少し先の秋に行いますが、入籍は終えています。

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国際結婚するにあたり、煩わしいのが書類上の手続きです。日本人同士ですと婚姻届一枚提出するだけで晴れて夫婦となりますが、国籍が異なるとそうはいきません。
今回、国際結婚するにあたって全ての手続きを自分たちで行いました。
今後、台湾の方と結婚される方のために、実際に行った各種手続きや台湾の文化を踏まえた上での一連の流れをtipsとして纏めておきます。


ちなみに、私のケースは下記のとおり。
ケースによっては手続きも異なってきますのでご確認下さい。


夫・日本人 日本在住
妻・台湾人 日本在住

結婚後は日本で生活
私は日本語のみ、妻は台湾語と日本語を話せるケース


私は京都生まれ京都育ちの日本人。
妻は台湾生まれの台北育ちで、日本への語学留学を経て日本で就職。手続きは全て日本国内で行いました。


1、婚約・顔合わせ・結納・親族への報告について

国際結婚するにあたって、両親との顔合わせは避けては通れない事柄です。
基本的には相手方の実家(台湾)へ伺うことになりますが、私たちは妻方の御両親が旅行で日本へいらっしゃった際に済ませました。
一般的には日本同様、男性が女性の実家へ出向く必要があるようです。
その中で、定番の「娘さんを下さい」のやりとりがありますので心づもりを。
台湾の文化において、家族は昔の日本の家族繋がりに近いです。両親は基本的に子供に厳しく、婚約者にも厳しいようです。

幸いにして、私たちの場合は妻の御両親が非常に気さくな方でした。
顔合わせも結婚のための正式なものではなく、もしかしたら将来結婚するかもしれないから一緒に食事でもどう?という軽いものでした。
私は台湾語を話せませんので妻が通訳する形になります。直接のやりとりではなく、ツークッション挟むことになり気持ち的にかなり余裕を持つことができました。妻がワンクッションとなり、都合の良いように言い換えてくれますので(笑)

蓋を開けてみると自然な流れとして結婚が決まりました。
いつ式をあげるのか?秋の三連休はどうか?式はどこで挙げるのか?
顔合わせも早々にそのような具体的な話が進みました。「娘さんを下さい」という一番難易度の高い攻略は必要ありませんでした。

結納については、台湾では文化として存在してます。基本的には納めに行くという認識をもっておいた方が良いです。私たちの場合は、結納金は要らないから日本での生活に遣いなさいとのご厚意を頂きました。

次のステップとして妻方の親族への報告、挨拶巡りが必要になります。そのため、婚前に一度は台湾へ訪れることになります。その際、台湾で行う手続きや、手配しておく書類の準備を前もって進めておくことをおすすめします。必要書類等は後述します。

手土産について。
台湾への手土産として3セット用意してくれと妻に頼まれました。お酒や茶菓子等を用意しました。注意点として、台湾では贈り物としてタブーなものが存在します。置き時計やタオル等は絶対NGな贈り物ですので、事前に調べておきましょう。


入籍手続き・婚姻届提出の流れと必要書類

さて、ここからが書類上の手続きについて。
婚姻届は日本と台湾両方に提出する必要があります。日本の婚姻届は市役所で、台湾の婚姻届は台北在日経済文化代表処というところで処理してもらいます。
日本と台湾には正式な国交がないため大使館や領事館が存在しません。そのかわりとなる機関が台北在日経済文化代表処です。

こちら本拠地は東京ですが、国内には台北駐日経済文化代表処横浜分処、台北駐日経済文化代表処那覇分処、台北駐大阪経済文化弁事処、台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処がありそちらで台湾の入籍手続きを行います。私は台北駐大阪経済文化弁事処にお世話になりました。

日本で両方の入籍手続きを行う場合は、日本の入籍手続き→台湾の入籍手続きを行うとスムーズです。

■日本での入籍手続きに必要なもの

・婚姻届(成人二名の証人が必要)
・台湾人のパスポート
・台湾人の婚姻要件具備証明書
・台湾人の方の戸籍謄本(翻訳者の住所及び署名押印入り
・日本人の印鑑

※婚姻要件具備証明書(単身証明)は、台北駐日経済文化代表処で取得。知人がする場合委任状。(台湾の戸籍謄本1部、パスポート、写真1枚が必要)

先ず、念頭に置いて頂きたいのが、所轄の市役所によって必要書類が異なるということ。事前に一度戸籍課を訪れ必要書類を確認しておいてください。私の場合、最も面倒そうな婚姻要件具備証明書は必要ありませんでした。

台湾人の戸籍謄本や婚姻要件具備証明書は、台湾で取得するか前述した台北駐日経済文化代表処(以下、台北駐日)で代理請求してもらいます。
台北駐日にお願いする場合、何度か台北駐日に出向く必要があります。台北駐日は各都道府県にあるわけではないので、自前で用意できない場合は平日の昼間に何度も時間を作る必要があります。戸籍謄本に関しては、家族に郵送してもらうか、台湾に挨拶に伺う際に取得しておくことをおすすめします。

台湾の戸籍謄本は当然台湾語で記載されています。日本の役所に提出する際は和訳が必要になります。この日本語訳については、フォーマットや用紙はなく、白紙にわかるように書けば形式は自由とのこと。代行業者に依頼すると間違いありませんが、私の場合は妻がwordで作成しました。提出時に翻訳者の手書きのサインが必要になります。

婚姻届の書き方の注意点として、台湾人の本籍地の記載は必要なく『台湾』で問題ありません。名前に関しての注意点はまとめて後述します。
結婚後の氏名に関するチェックは空欄のまま提出します。入籍日前日までに、一度全ての書類を持参してチェックしてもらうと安心です。
婚姻届が受理されると、配偶者の名前入りの新しい戸籍が作られます。


■台湾の入籍手続きに必要なもの

・配偶者の記載された戸籍謄本原本1通コピー2通
・日本人配偶者の住民票写し1通コピー2通
・戸籍謄本の台湾語訳版
・2人のパスポート コピー2通
・台湾人の証明写真
・台湾人のフルネームの入った印鑑
・台湾人の未婚の頃の戸籍謄本

新しい戸籍謄本は婚姻届を提出してから1週間程で取得可能になります。上記の必要書類を持って台北駐日で台湾の入籍手続きを行います。受理されると結婚証明の取得が可能となります。

台北駐日は日本語は通じますが職員は台湾の方です。台湾語でやりとりできるのであればそちらでするのが確実です。


氏名に関する仕組みと注意点

さて、私たちが最も悩まされた結婚後の氏名についてです。氏名については法律が関係してくるため様々な制約を受けることになります。
まず、大前提として日本人と結婚した台湾人の戸籍上の氏名は結婚前とかわりません。
これは日本国籍以外の外国人は、日本の戸籍をつくる事が出来ないという決まりがあるためです。
日本人が台湾人の名字に変更することは可能ですが逆はできないことになります。
日本人が台湾人の名字に合わせたい場合は、婚姻届受理後2週間以内に『外国人との婚姻による氏の変更届』を提出します。

ちなみに、パスポートには便宜上結婚した日本人の名字を併記することは可能です。
その場合も元の氏名は必ず記載されます。

せっかく結婚したのに同姓になれないの?
そのような悲しい事態を回避するための制度があります。通称名登録制度です。
通称名として日本人配偶者の名字を登録することにより、公的にその氏名を使えるようになるという制度です。
元々、通称名の登録に関してはかなり敷居が高いです。
新たな通称名を登録する際に、今現在その名前が日常生活で使用されているということを証明しなければならないという悪魔の証明が必要になるからです。
しかし、国際結婚の場合に限っては特例で新たな通称名の取得が可能となっています。
また、この通称名は名字だけでなく名前も変更することが可能です。
私たちの場合、当初は名字のみ通称名で日本姓にするつもりでしたが、後述する諸事情により妻は氏名共に別のもので登録しています。

婚姻届提出と新戸籍取得における氏名の注意点。
現在、日本の戸籍に記載可能な文字は漢字及びカタカナのみです。基本的に外国籍の方はカタカナ表記となりますが、漢字を使用している名前であれば一部そのままの表記で記載することが可能です。
一部と記載したのは、日本での常用漢字若しくは人名用漢字のみと限定されるためです。
ご存知の通り台湾では繁体字が使われており、これら全てが日本の戸籍に記載できるわけではないということです。
その為、婚姻届に書く氏名は事前に戸籍課に確認を取る必要があります。
私の場合は担当の方が調べて下さり、戸籍上はそのまま使用できるとの回答でした。

日常生活での罠。
結婚しても、戸籍上は問題なく台湾人名を使用できることになるのですが、私生活では必ずしもそのまま使えるとは限りません。
私の妻の場合は、ユニコードに登録されていない漢字のためデジタル上の使用が出来ないという問題に突き当たりました。
わかりやすく言うと、インターネット関連の登録や通販の送付先情報として入力する際に、文字化けしてエラーとなってしまいます。
デジタル入力できなければクレジットカードも作れませんし、名前を入力する度に不便な思いをすることになります。
結局、戸籍上はそうでも日常生活ではその漢字が使用できず、カタカナで代用しなければならないという本末転倒な結果となりました。
これでは後々不便になるので、通称名として別の名前を新たに登録することにしました。このようなケースもあるので、氏名については前もって十分に確認しておいた方が良いです。
簡単な判別法として、日本のパソコンやスマートフォンで変換できる漢字であれば問題ありません。

結局、妻の通称名は自身の本当の氏名とは全く異なる新しい名前をつけました。
通称名については、取得したからといって使わなければならないということはありません。
ただし、国際結婚直後でないと取得が難しいので、先を見越して登録しておいた方が良いです。

通称名の登録ですが、名字のみ日本人に合わせるのであれば前述したように特例ですんなり認められます。しかし、名前も同時に変更する場合は悪魔の証明が必要になります。ちなみにこちらが悪魔の証明

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身分証明書や口座開設のためには本人確認が必要で、通称名が記載された身分証明書が必要になります。新たな通称名を登録するのに、既に通称名の記載された身分証明書が必要という意味のわからない要求をされます。
5点のうち2点を提出とありますが、実際は2点のうち2点を用意することになります。
この中で身分証明書がなくても手配できるのは、公共料金の明細とダイレクトメールのみです。
公共料金はガスや電力会社の名義変更を身分証明なしで行えます。事前に登録したい通称名に名義変更をしておくと、通称名名義での料金の請求書が用意できます。
もう一つはダイレクトメール、これも通称名名義で適当にパンフレット等を請求しておくと良いです。尚、私信は不可とのこと。
登録したい通称名名義の公共料金の請求書、ダイレクトメールが用意できれば通称名登録の申請が通ります。


総括

以上の手続きを経て、晴れて国際結婚となります。
私たちはお互い自発的に率先して動きましたが、それでも婚約から入籍まで約2ヶ月かかりました。
煩雑な手続きの多い国際結婚ですが、自分たちだけで全てできます。今後予定されている方は参考にしていただければと思います。

国際結婚の流れを、わかりやすいようにお互いの動きとして時系列に並べておきます。

→新婦両親への挨拶
→新郎両親への報告
→式日程の決定
→式場確保
→ウエディング会社下見
→式参列に台湾家族の航空チケット確保
→台湾親族挨拶のための台湾行き航空チケット確保
→市役所に必要書類の確認
→台湾人の戸籍謄本原本を日本に郵送依頼
→ウエディング会社決定
→ウエディング会社衣装合わせ
→会食会場下見
→案内状制作
→台北駐日に必要書類の確認
→台湾人戸籍謄本の和訳
→市役所にて婚姻届の事前相談
→入管局にて在留資格手続きの確認
→市役所にて通称名の登録相談
→入管局にて入籍後のパスポート表記についての相談
→結婚指輪のサイズ合わせ
→婚姻届の保証人への一筆依頼
→通称名登録の為ガス電気会社の名義変更
→通称名登録の為パンフレット送付依頼
→本家に家紋の確認
→引出物相談
→日本人戸籍謄本の取得
→市役所にて婚姻届提出受理
→受理証明書の取得
→日本人親族への挨拶回り
→通称名登録
→新しい戸籍謄本の取得
→戸籍謄本の台湾語訳
→台北駐日にて台湾の入籍手続き
→パスポートの表記変更手続き
→その他各種の氏名変更手続き

やることが多く通常のカップルより一層マリッジブルーに陥ってしまいがちでずが、一歩一歩進めていけば自ずとゴールがみえてきます。
これから台湾人との国際結婚を考えているという人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。