ミホノブルボンが亡くなった。
死因は老衰、享年28。競走馬としては大往生。

ブルボンと言えば未だに最強逃げ馬論争に名を列ねる名馬ですが、理想のサラブレッドとしての条件をパーフェクトに満たした馬でもあります。

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血統は地味ながらも美しい栗毛の馬体に坂路で鍛えられた筋骨隆々の鎧。
生涯成績8戦7勝2着1回。朝日杯、皐月賞、ダービーと7連勝で駆け抜け、明らかに適性距離外の菊花賞でも歴代最強ステイヤーのライスシャワーの2着で自身もレコードタイム。

距離路線の分別が進んだ今の時代では、このような馬は一生出てこないかも知れませんね。
ちなみに、朝日杯とダービーを制した馬はここ30年でミホノブルボンとナリタブライアンのみ。
最近ではマイルと中距離をこなしたモーリスの評価が上がっていますが、スプリントからステイヤーまで対応したブルボンの凄みが一層際立ちます。

どのレースも強い勝ち方、完勝してきたブルボンですが、特に印象に残るのが新馬戦。
1000メートルのスプリント戦、小廻りのローカル競馬場で出遅れて脅威の上がりで差しきり勝ち。逃げ馬のイメージが強いブルボンですが、セクレタリアトと同じように自身の絶対スピードが速すぎるために先頭に出てしまうといった印象を受けます。

スプリングS、皐月賞、ダービーの完勝はここ30年のクラシックを振り返ってもトウカイテイオーと並んで安心して観ていられるレースでした。
ディープやキンカメなんかの差し馬はどうしても事故があるので、4角まわった時点で勝ち確と断言できたのはブルボンとテイオーくらいです。

これまた現代であれば、おそらく菊花賞を回避して天皇賞秋へ向かっていたことでしょう。
菊花賞へ出走していなければ、足元へのダメージを抑えることができたかもしれません。
古馬になってからもその活躍を観たかった馬ですね。
アクシデントがあったからこそ、ミスターパーフェクトとして今も語り継がれる名馬としての戦績を手に入れることになりましたが、それを手放してでもその先をみたかった。

合掌 ミホノブルボン