YouTubeのオリジナルコンテンツはどのように作れば良いのだろうか。私が普段行っているYouTubeのコンテンツ制作の流れを奮闘記風にまとめておこうと思います。

今回取り上げるのは大阪オートメッセ2017です。
関西最大のカスタムカー関連のイベントで年に一度開催される。数百台の展示車両が撮影対象となるため、コンテンツ数を一気に増やすことができるチャンスです。
運営するカスタムカー専門のチャンネルで配信するため、まとめて80本ほどの動画コンテンツ制作を目指します。

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【準備編】
オリジナルコンテンツ制作ではロケ撮影も自前で行うため、入念な下準備が必要。

イベントの入場チケットの手配、撮影用ビデオカメラのチェック、予備のバッテリーやSDカードの準備、今回はモバイルライブ配信を導入するため、YouTubeで実装されたばかりのモバイルストリーミングのテストも前もって行った。

ロケ撮影から帰還後、速やかにアップロード作業に移れるようにYouTubeの設定を煮詰めておく。
デフォルトの説明文やタグをオートメッセ仕様に、再生リストも予め作成しておく。
更に、専用のOPジングルの制作、編集ソフトのテンプレートを作成しOP、ED素材を配置、角にチャンネルの透過ロゴを設置し、撮影してきた動画素材とロイヤリティーフリーのBGMを読み込むだけの状態で保存しておく。

当日の動きもシミュレーションしておく。
イベントは9時〜18時まで。1動画2分のクリップとOP/EDを合わせて2分30秒。
これまでの同様の経験から、時間内に撮影できるクリップは100本程度。今回はモバイルライブ配信を3時間行うので70本目安で見積もっておく。


【当日編】
朝6時起床。自宅から会場のインテックス大阪までは片道2時間半。6時半に家を出る。
9時前に到着、開場と同時に会場入りできた。

入館後、早速撮影を行っていく。
使用するカメラはSONYのFDR-AX100。
撮影は全てXAVC-S 4K 30Pで行う。
撮影の一連の流れは、サムネイル用の静止画撮影→展示車両仕様書のスナップ撮影→動画撮影がワンセットになる。

撮影対象は、これまでのチャンネル運営の経験から需要の高そうな展示車両をピックしていく。

先ずは2017年仕様の最新車両

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各メーカーの目玉車両

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動画需要の高い車両

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1500本ほど同様のコンテンツを投稿してきた結果、需要の高い車両というものがわかってきた

・ハイエース
・ランドクルーザー
・レクサスLX
・ヴェルファイア
・アルファード

このあたりの車種は万オーバー再生がほぼ保証されるので率先してカメラにおさめておく。

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客寄せ用のコンパニオンさんも収録。
車だけでなく、お姉ちゃん好きの層からの視聴も取り込めるためこちらも外せない。
特に4K画質でのアップロードは安定して需要がある。

今回は合間合間にスマートフォンでのモバイルストリーミング配信も行った。
メインのスマホが対応していないため、2台持ちでテザリング接続で配信を行った。
ライブ配信動画はそのままアーカイブされ動画として公開されるので便利だ。

目いっぱい18時までカメラをまわした結果、撮影できたクリップは予想通り80本前後。
予備のバッテリー3個を使い切り、256GBのSDカードも残量僅かとなっていました。
ちなみに、合間合間にポケモンGOをプレイしていたため若干のロスは発生している(笑)
(配信可能なスマホを借りる条件が、ポケモンGOの聖地南港で捕獲してくることだった)

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この日の歩行距離は18kmオーバー。
くたくたになりながら帰路に就く。道中、山越えルートで積雪していたため帰宅したのは21時をまわっていました。
家にあがるとその足でワークスペースへ。
PCに撮影した素材を取り込んでおく。
USB3.0規格だが256GBのファイルを取り込むには時間がかかります。

【作業編】

1時間ほど小休憩。時刻は23時、朝6時から活動しっぱなしなので流石に疲労困憊。
シャワーを浴びてRelaxタイム。

読み込めたようなので作業開始。
保存したテンプレートに1つのクリップとBGMをセットにして書き出していく。
昨年夏に作業用PCをハイスペックなものに新調したので2分30秒の4Kファイルが7、8分で書き出せるようになりました。

レンダリング中に車両の情報を調べておきます。
二つ目以降のレンダリングから同時作業を始める。
レンダリング開始→サムネイル用静止画をlightroomでレタッチ→展示車両の情報を調べる→タイトル付け(英語日本語)→タグ付け→翻訳文→カスタムサムネイル添付。
このあたりで次のレンダリングが上がってくる。
新たなレンダリングファイルを投稿→前のアップロードファイルが反映されるので終了アノテーションの設定。ここまでがワンサイクル。
レンダリングにかかる7、8分のうちに同時進行させる。

同様の作業を時間をとって3日間かけて繰り返す。これでようやく80本のオリジナルコンテンツが出来上がる。

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最後に、撮影した細切れのクリップを並べて総集編の動画を作っておきます。
総集編は長時間の動画になるため、同じ再生回数でも検索順位が上に来やすい。

ちなみに、総集編のカスタムサムネイルは【バナープラス】
を使用して制作しています。photo shop等でも文字入れはできますが、専用ソフトの方が扱いやすいです。バナープラスで制作したサムネイルサンプルは以下。

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以下、今回追加したコンテンツ。



4日間で80本の4K動画を投下したことにより、リアルタイムの48時間の再生回数は13万回を突破しています。

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顔出しなしのリスク完全排除型でのYouTube運営は、基本的にこのようなライブラリー型のコンテンツを量産することになります。
コンテンツ制作量産の流れを自分なりに確立しておくと良いのではないでしょうか。

投稿からちょうど2週間経過したので、今回投稿したコンテンツの中間集計を取ってみた。
80本の新コンテンツで160511回再生となりました。

ちなみに、チャンネル全体では28日換算で以下となり、30日換算に直すと月間100万回再生を突破しています。

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どうやら、顔を出して馬鹿なことをせずとも月間100万回再生は達成できるようです。
リスクを排除したオリジナルコンテンツでのYouTube運営を目指している人はご参考に。

これで今月のバックが増えたので設備投資にまわせそうです。DJI OSMOが気になっているので導入してみます。

追記 2017/3/29
2か月経過後のデータを更新しておきます。

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順調に再生回数が伸びています。28日換算では100万回再生を軽く突破。

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また、別のイベントですが作業風景をデスクトップ配信したものを動画に起こしたので貼っておきます。



記事で説明した一連の流れですが、工場の生産ラインのような地味な作業です。
オリジナルコンテンツで勝負する場合、このような地道な作業は避けられません。これから参入しようという人は、これらも含めて検討しましょう。