名牝ダンスパートナーの訃報が舞い込んできた。14日、蹄葉炎の為死亡とのこと。

ダンスパートナーと言えば、名牝ダンシングキイの二番仔でありサンデーサイレンスの初年度産駒。
SS旋風の火興しとなるデビュー年のオークス馬であり名牝として名を残した。
母ダンシングキイは言わずと知れた名繁殖牝馬。
初子のエアダブリン、そしてダンスパートナー、ダンスインザダークの三兄妹は競馬史上最も有名な三兄妹ではないでしょうか。
ちなみに、出資しているゴーストノートの母父がダンスインザダークです。
ダビスタ世代の影響を受けて競馬にはまり込んだ私にとって、ダンシングキイはキュービックムーンとして慣れ親しんだ繁殖牝馬。
キュービックムーン×サンデーサイレンス×クロフネという夢の配合に惹かれたのが出資理由の一つにもなっています。

そんな名牝ダンスパートナーですが、実は勝ち鞍は4つのみ。4勝馬でここまで有名になった競走馬は珍しいのではないでしょうか。
その理由は攻めのローテーションで果敢なチャレンジをしたことによる賞賛の意味合いも含まれているでしょう。

遅いデビューから桜花賞2着の後オークスを完勝。その年のダービー馬タヤスツヨシより勝ちタイムが速かったことを受け、陣営は海外遠征を選択。
当時海外遠征はまだまだ敷居が高く、クラシック勝ち馬の四歳馬(現三歳馬)が秋に遠征するというのは異例中の異例でした。
海外遠征は勝ちこそ逃したもののヴェルメイユ賞では1番人気に支持されたことが話題になりました。

ヴェルメイユ賞は凱旋門賞と同じ舞台と距離で行われるフランスの牝馬クラシックレースの一つ。
オルフェーヴルを破ったトレヴをはじめ、過去にはザルカヴァやマジックナイト、アレフランスといった世界的名牝が凱旋門賞へのステップレースへと使ったことでも有名なレースです。

果敢なチャレンジの後、国内ではエリザベス女王杯を女傑ヒシアマゾンを破って勝利。
名実共に名牝としての栄誉を手に入れることとなります。
牡馬の一級相手にもひけを取らず対等に渡り合えたという点でも評価されています。
ちなみに、当時の牡馬と牝馬の差は現在のそれとは比べ物にならないくらいの壁がありました。

そんな中、ヒシアマゾンを破ったエリザベス女王杯は賞賛に値します。
ヒシアマゾンといえば、個人的には歴代最強牝馬の称号を与えたい競走馬です。
当時の○外という特殊な事情の中、あれだけの成績をおさめられる馬は現在でもいないでしょう。
かの有名な今は亡きクリスタルカップですが距離は1200m。
○外はクラシックレースに出られず、スプリントマイルダート路線しか該当レースがありませんでした。
仕方なく走らされたスプリント戦であの末脚。
後のランドを首差まで追い詰めたジャパンカップやエリザベス女王杯勝ち、四歳秋以降は2000m以上のレースしか走っていないことから得意は2000前後でしょう。
そんなヒシアマゾンを京都2200で破った意味はとてつもなく大きい。

そんなダンスパートナーですが、引退後は繁殖牝馬としてもフェデラリストという重賞馬を排出しています。

兄エアダブリンは韓国で一族の血を拡げ、弟のダンスインザダークの血はゴーストノートはじめ沢山の競走馬に受け継がれています。

サンデーサイレンス初年度産駒といえば、マーベラスサンデーも少し前に亡くなったばかり。
ちょうど競馬をはじめた頃の名馬たちが亡くなっていくのをみると寂しいですね。

ダンスパートナーよ安らかに。