先日、出先で友人のMacBookを使ってLightroomでレタッチをする機会がありました。

作業に取り掛かかったものの

パソコンに取り込むのが遅い…
なかなかファイルを読み込まない…
Lightroom自体が重い…
書き出しが遅い…
レオパレスの回線だったのでFTPアップロードが遅い…

結局そそくさと見切りをつけて家に持ち帰って作業することにしました。

あらためて思い知った設備投資、環境整備の重要性。
今回はストックフォト、本気でやろうと考えている方には是非知っておいてもらいたい設備投資、環境整備のお話です。

ストックフォトに取り組むあたって、皆さんまず最初に投資されるのはカメラや周辺機器を含む撮影機材だと思います。
まずと書きましたが、実際には撮影機材のみに投資するという人が大半を占めているのではないでしょうか。撮影は楽しいですしね。

ストックフォトを取り組むにあたって、一番時間と手間暇がかかるのが素材の登録作業です。
数百枚、数千枚とアップロードして登録するためにはものすごい労力が必要になります。
それらを如何に効率化してストレスフリーでこなしていくかが、ストックフォトを続けるモチベーションに直結してきます。

タグ付けや登録作業にかかる時間は、各々の作業ルーチンや慣れに左右されますが、それとは別に環境に依存する待ち時間というものが存在します。
これは例えばパソコンに写真を取り込んだり、編集ソフトを立ち上げる時間、読み込む時間、エフェクトが反映されるまでの時間、書き出す時間、ストックフォトサイトにアップロードする時間のことを指します。
これらは個人の技量とは関係なく必ずかかる時間であり、例えば全工程で10秒違ってくると1000枚の写真を取り扱う場合には10000秒=166分=約3時間の差が生まれます。

友人のMacBookで20分かかった作業を、自宅のワークマシンですると、並行して作業を進められるため僅か8分で終えることができました。
単純に見積もって、同じ時間で倍の数の素材の登録を行えることになります。
これが環境の差、設備の差ということになります。
時間はあるからのんびりぼちぼちやるよ、というような人は特に気にする必要はありません。
しかしストックフォトをやっているのは、仕事の合間に趣味としてという人が多いのではないでしょうか。
そのようなポジションであれば寄稿作業にかかる時間が短くなるに越したことはありません。

では実際にどの様な設備投資を行えばストレスフリーでストックフォトライフを楽しむことが出来るのでしょうか。順を追ってみていきましょう。

ストックフォトへの設備投資、環境整備は素材を扱うパソコンのマシンスペックを見直すことが効率化への近道となります。
例えば、カメラやSDカードからパソコンに素材を取り込む場合。
従来のUSB2.0形式と新規格であるUSB3.0形式では取り込む時間が倍程の差になります。
当然USB3.0規格のインターフェースを持ったパソコンが必須となります。
更に、USB3.0対応のUSBケーブルとカードリーダーも必要になります。

Raw形式の画像ファイルが1枚20MB程。100枚撮れば2GB、1000枚で20GB。
扱うファイルが大きくなるほどパソコンへの取り込み時間の差も大きくなります。
ちなみに、私は映像畑ですので2時間半程のXAVC-S形式の4Kファイルで128GBのSDカードが埋まります。
これらをUSB2.0で取り込むと2時間以上かかります。USB3.0ですと1時間みておけば大丈夫でしょう。

次に、パソコンに取り込んだ素材を実際にビューワーソフト等に表示させる工程。
クリックしてもなかなか画像が表示されずイライラした経験はありませんか?
そのようなストレスはストレージを高速処理可能なSSDに換装することで解消できます。
塵も積もればなんとやら、1枚数秒のラグでも数千枚ともなれば大きな差となって顕れます。
更なる高速化をお望みの方にオススメなのが、マザーボードのソケットに直挿するタイプのNVmeSSD。
こちらは従来のようにSATAケーブルのような配線が不要です。ダイレクトにストレージにアクセスするため爆速SSDと言われています。

次に、最も大事な脳となるCPU。
Lightroom等作業をする際に働く上で重要な役割を果たすのがCPUによる処理能力です。
複数の作業を同時に行うには複数のコアを持ったマルチコアCPUが最適です。
マルチコアCPUであれば、例えばLightroomでレタッチをしている間にアップロードしたり、素材を取り込んだりと複数の作業を同時に行う事ができます。
複数の作業を行うとパソコンが固まったり遅くなってしまう人はスペック不足です。
何をやるにもストレスがかかるので早々に見直しましょう。

更に、同時に行える作業の上限を決めるのがメモリの容量です。
せっかくCPUが高性能でもメモリ容量が少ないとそこで処理能力は頭打ちになります。
写真メインであればDDR3かできればDDR4規格で16GBあれば十分でしょう。
動画やるなら32GB、64GBです。
当然、そのようなメモリを大量に積むためには対応しているマザーボードが必要となります。
市販のパソコンでは厳しいかもしれません。

次に、画像映像とグラフィックの描写に関わってくるのがGPUと呼ばれるグラフィックカード。市販のものではオンボードと言って非搭載のものが多いです。
書き出しレンダリングはGPUの支援を使って高速化が可能ですのでできれば搭載のものを選びましょう。
動画をやるなら必須、4KやるならハイエンドGPUが必要になります。

最後に素材を保存しておくストレージの容量ですが、最近はHDDも値下がりしてますので2TB程あれば良いでしょう。
埋まり次第追加していくという形がオススメです。

以上のことを全て含めて考えると、やはりワークステーションやゲーミングパソコンと言われるハイエンド、ハイスペックパソコンを用意しておくことをオススメします。一台あると何かと捗ります。
電気量販店等で売られている一般的なものではなく、PCショップ等で売られているものをオススメします。もちろん64bitOSで。

目安は実売30万円前後でしょうか。
投資としては現実的な価格かと思います。



頑張れば回収できそうな額ですよね。

できればこのくらいのものを。




設備投資をによって作業効率が倍以上にあがる場合もありますので、行き詰まった方は検討してみて下さい。

ちなみに、4Kやるならそれでも全くスペック不足です。
参考までに、私のワークマシンのスペックを載せておきますね。
ストレスフリーで4Kやるのであれば各パーツ最高性能の物を選ぶしか選択肢がありません。

5960X TITANX


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5960X TITAN X


ちなみに載せているGPUです。



グラフィックカードだけでパソコンが買えてしまいそうです…。

私の場合ですが、だいたい12ヶ月で回収見込み計算で設備投資をします。
ストックフォトだけではもちろん回収できませんので、クラウドソーシングやYouTube等他のマネタイズを含めた見込額でみておくと幾分気が楽です。
回収見込みのない設備投資は躊躇してしまいがちですが、現代においてパソコンは何をするのにも使えますし損はないと思います。
個人的には投資はどんどんすべきという考えです。
無駄にかかった作業分の時間を時給換算すれば、一年で余裕で元を取れたことになったりします。
次は新しいビデオカメラに設備投資することになると思います。
発売日に買った4Kカムのフラッグシップ機FDR-AX100も2年半落ち。
後継機がそろそろ出そうなので出たら買います。
以上、ストックフォトにおける環境整備と設備投資のお話でした。


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