8月中旬、2年ぶりにオニバスの花が開花した。

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オニバスは鬼蓮と書く睡蓮科の植物で絶滅危惧種に指定されている。
蓮と名はつくものの通常の蓮とは別種である。
蓮根となる根茎は持たず、鬼のような棘を持つ。古代紫と比喩される鮮やかな紫色の花を咲かせる。

そんなオニバスの自生地である平ノ沢池は我が地元である亀岡市にある。
水鳥のみちとして渡り鳥保全の役割を持つその池には、昔からたくさんの鬼蓮が自生している。

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またこの池にはヌートリアが住み着いており、更に対岸には蓮の群生もみられるため写真撮影のスポットとして秘かに人気を集めている。
8月中旬、オニバスと蓮の花の写真を撮るために平ノ沢池を訪れた。

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水面には独特の皺模様をもつ鬼蓮の葉が広がり、鮮やかな古代紫の花を咲かせている。

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青々とした生命力溢れるオニバスの葉。

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実はこの鬼蓮、池の水の酸素を全て吸い上げてしまうという厄介者。
池のコンディションは悪く美しい風景とは裏腹に悪臭を振りまいている。

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真夏の蒸し暑い空気に乗って漂う腐臭、水面には大きなドブネズミであるヌートリアが顔を出している。

読者の皆さんにはこの美しい写真と映像のみお届けしよう。

こちらは蓮の花。

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鬼蓮の花よりかなり大きく鮮やかなピンク色をしている。
この花が枯れると蓮コラとして有名になった蓮の実ができる。

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蓮の葉は非常に高い撥水性を持っている。
ゴアテックス素材に防水スプレーを振ったようなその強烈な撥水性により、蓮の葉に放水を行っても全てはじき返してしまう。
車で言うポリマーコーティング以上のその威力。雨の日には雨水を全反射するため、霧状の滴が飛び交う幻想的な光景をみることができる。

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鬼蓮と蓮のコラボレーションを美しい4K映像でどうぞ。


この平ノ沢池、アクセスが悪く最寄りの千代川駅からは徒歩1時間以上となっている。
訪れる際は車がオススメだ。
今年はもう枯れてしまっているのでまた来シーズン。