明けましておめでとうございます。
2016年、新しい年度を迎え節目の時を迎えましたので、ブログの方にも新しいカテゴリーを設けました。

「寺社仏閣巡り〜日本のお寺・神社」

昨年には京都寺社100ヵ所巡りを達成。
こちらではフラッと立ち寄ったマイナーな寺社を中心に紹介していきたいと思います。

第1回は「秘境・鬼伝説 大江山の鬼嶽稲荷神社」

ここへは偶然辿り着きました。

2015年末の28日。
天橋立へ出向いた帰り、マイナーな寺社巡りをして帰ろうと高速道路を使わずに彷徨う途中で「鬼嶽稲荷神社」と書かれた看板を発見。

酒呑童子の里、大江山というロケーションに加え、鬼嶽という民俗学好きな私の探究心をそそるようなネーミングの神社。
帰り道とは反対方面でしたが、迷わず寄って行くことに。

看板に従いながら進んで行くも、一向に辿り着く気配なし。
道は狭まりどんどんと大江山の奥地に誘い込まれていきます。
高度も上がり、いつの間にか山道の路面には雪が。

時間は夕刻16時。
チェーンやスタッドレスタイヤを装着していないので少し焦りながら悪路を更に奥地へ。
ようやく鬼嶽稲荷神社に到着したようです。

嶽


鬼嶽稲荷神社




最初は僻地の少しカッコイイマイナーな神社を期待して行きましたが、着いてびっくり。
雪の中に鎮座する小さな神社。
そして全面に広がる絶景。

大江山 絶景


大江山を一望できるというもの凄い場所にある秘境でした。
後で調べると有名な神社らしいですが、事前情報なく発見した看板を頼りに辿り着いた僻地。

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眼下に広がる大江山の絶景、雪に包まれた神社、冷たい空気、誰も居ない空間も合わさってとても神秘的な雰囲気の漂う場所でした。

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こういうのがフラッと寺社巡りの醍醐味ですね。
神社の脇には「鬼の洞窟」と書かれたこれまたそそる看板が立っていました。

鬼の洞窟


様子を見に少し進んでみましたが、雪の積もる急斜面で滑落の危険があったので祠までしか進めませんでした。

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名前の由来の通り、大江山と言えば鬼。
悪名高き酒呑童子の里として、少し下った所には鬼や源頼光のオブジェが立ち並んでいました。

頼光と言えば、昨年壬生寺の壬生狂言で「土蜘蛛」の演目を観たばかり。
実は壬生狂言には「大江山」という演目もあり、頼光一行が酒を飲ませて鬼(酒呑童子)退治するというのが有名な話。

別のお寺を訪れて触れた話に繋がりがある地に、たまたま辿り着いたのも何かの縁かもしれませんね。

そして更なる繋がりが。
「大江山」の話には続きがあります。
討伐した酒呑童子の首を京に持ち帰る途中、突如重くなり持ち運ぶ事ができなくなった。
仕方なく葬った場所が京都で曰く付きのスポットとして有名な首塚こと首塚大明神。

我が地元亀岡と京都市内を結ぶ老いの坂峠を有するこの場所の名前は大枝山。
実は「大江山」の鬼伝説は丹後の大江山ではなく、ここ丹波の大枝山だという説があります。

というのも大江山の当時の呼び名は大山。
大枝山で討伐した酒呑童子の首を、その地に首塚として葬ったという説は説得力があります。

亀岡には古くから鬼伝説が存在します。
湯の花温泉街に立ち並ぶ鬼のオブジェを目にした方もおられるんじゃないでしょうか。

「桜石伝説」
こちらの鬼伝説に出てくる退治する者が宿泊したと言われるのが、紅葉で紹介した神蔵寺です。




鬼を退治した行者が修行に籠もった行者山・ 独鈷抛山 。こちらの千手寺は後に弘法大師・空海によって建てられたお寺です。



この桜石伝説で退治した鬼は東の大枝山に逃れたとあります。
桜石伝説の鬼とは後の酒呑童子だったのではないでしょうか。

余談ですが、酒呑童子の正体を見破ったのは安倍晴明と言われています。
晴明公を祀っている晴明神社には晴明祭の時に訪れています。

このように以前訪れた寺社にも微妙な繋がりがあるのは興味深いですね。

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以上第1回フラッと寺社巡りのレポートでした。
このように、別々に訪れた寺社に繋がりがあるのは古都京都ならではですね。
訪れた寺社を後日調べることにより、このような興味深い事実を知ることができます。

歴史を学んだ上で、縁の地を観光に訪れるのとはまた違った面白さがあります。
フラッと寺社巡り、今年も色んな寺社を巡ってみたいと思います。

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