YouTubeのMCN(マルチチャンネルネットワーク)、BBTV-BroadbandTVへの加入・潜入調査第三弾。
今回は「MCNへ加入することはチャンネルの成長に繋がるのか」がテーマです。

前二回は加入することによってどのようなサービスを受けられるのかという内容でしたが、今回はMCNは加入するに値するのか?というところまで斬り込んで考えてみたいと思います。

前回お知らせしたように日本語でのサポートに対応し、国内への活動を本格的に展開し始めたBBTV。
現状、加入したユーザーが受けることができる恩恵はをまとめてみると。

VISOカタリストという独自のプラットフォームの使用。
これによりタグの最適化、アナリティクスによる自チャンネルの分析、サムネイルの変更や編集、豊富な著作権フリーサウンドライブラリーの利用。
他ユーザーや企業とのコラボレーションの橋渡し等。
これに対してユーザーが支払う対価は収益の40%。

この40%という割合は大きく、収益の面で取り返そうと考えた場合チャンネルの成長がキーになります。
単純に計算すると、40%の収益損失を埋めるには80%以上のチャンネル成長率が必要である。
つまり、MCNに加入したことによって倍倍(+100%)で成長していくことができたなら、それは収益面でもプラスに展じることを意味します。
実際は収益面のメリットデメリットだけでなく、上述したような収益面以外のサービスが受けられるというメリットがあります。
そのようなプラス要素も加味し、ここではMCN加入によるチャンネル成長率+60%という数字を及第点にしたい。

では現状、上記のサービスをフル活用して成長率+60%を達成することはできるのか。

そこで今回加入したチャンネルのデータを用意しました。
BBTVに参加した2014年9月から2015年7月までの10ヶ月間。

まずはチャンネルの再生回数
1019892回→2028217回

登録者数
987人→2293人

これをみると1年を待たずして倍成長(+100%)を達成していることがわかります。

しかしこれはMCNに参加していない場合の成長分を考慮していない数字です。
実際半分と見積もって、50%程度が加入による成長分になるのではないでしょうか。
及第点には少し及ばず。
実際、数字だけでなく加入してみた率直な感想もこれに近いですね。
加入してみてメリットはあるけどよかったとは言えない。

というのも、与えられたサービスを使うにしてもアクションするのは結局ユーザー側。
ある程度労力をかけるとなると、MCNに加入せずともチャンネルを成長させることは可能。
というのがこれまでの経験からの考えです。

加入してよかったとユーザーが感じる為には、MCN側からの自発的なサービスが必要。
例えばBBTV側がユーザーの動画を宣伝してくれ、それによって再生回数が上がる。といったわかりやすい結果を伴えば、ユーザーの満足度もそれに随して上がると思います。

とまあこんな感じで、今回の記事では

MCNへの参加満足度は50%。
メリットもあるけど、そこまで絶賛してオススメはしない。入るなら自己責任で!

といった感じでまとめる予定でした。
これが少し前までの率直な感想。

しかし、ちょうどこのタイミングでBBTV側から自発的なサービスのオファーが舞い込んできました。

長いですがここまでが前振りです。


「チャンネル成長の為の個別サポートを受けてみませんか?」

という提案を日本人の担当サポートから受けました。
上で述べたように、加入への明確なメリットをいまいち見いだせないでいたので受けてみることに。

先ずはスカイプで打ち合わせを、ということで電話会議をすることに。
この辺りは、日本展開をして日本人の担当サポートが就いたことにより実現できたことです。

日本からの通話先ははるばる海を越えてバンクーバー。
挨拶もそこそこに、webカメラで社内の様子を見せてもらいました。
ちょっとうるさいですが、とオープンスペースで談笑している人、騒ぎながらバスケットボールをしている人。
おお、これはFacebookや最近ネットゲームでのし上がってきたような新興企業と同じ雰囲気。
雑居ビルの一角で数人で営業している胡散臭いなんちゃって架空会社ではなく、きちんとした実態のある企業のようです。

これまでweb上のテキストのみのやりとりでしたが、実際の営業実態が自分の目で確認できて一安心。どうやら怪しい会社ではないらしい。
ちなみにスカイプのアカウントには担当サポートさんのフルネームと顔写真が掲載されていました。

時間もないので早速本題へ。
会議は添付してもらったプレゼンテーション用のスライドを見ながら進めて頂きました。

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スライドには加入したチャンネルを分析したデータや、それを元にした具体的な改善点、これから取り組むべき事柄、チャンネル成長の為のポイントが数十ページにわたって並べられていました。

それらの可視化された資料を元に、こちらの意見や要望を取り入れたヒアリングのような形式で話し合いは進められました。
タグやタイトルの有効的な付け方、チャンネルの関連ワードの抽出、カテゴリー分け、ブランド化、ネーム化に向けての方法。

おお、これはクオリティーが高い。
これぞ正にMCNに求めていたサービス。

成長の為のチャンネルのブランド化が焦点となり、これに向けた話し合いをメインに話しが進められます。
チャンネルのブランド化とは文字通りチャンネル自体にネームバリューやブランド要素をもたせること。

加入したチャンネルは、以前書いたようにストレージ的に使っていたチャンネルなのでチャンネル名も車に関連性はなく、サムネイルや背景画像等も適当に用意したものを使っていました。
これを一目見て車やバイクに関するチャンネルだとわかるようにするのがチャンネルのネーム化ブランド化。

その後の打ち合わせを経て、チャンネル名が【J-Auto Show】に決まりました。

更に、チャンネルをブランド化する為に必要なのがロゴやアバターの製作と統一。
これは前々から必要性を感じてましたが、この分野に関しての知識やスキルがないので諦めていました。

しかし、うちの技術チームが作りましょう!との予想外の提案が。
正直ここまで期待していなかったのでこれにはびっくり。
デザインやキャッチフレーズの要望を参考に、後日YouTube、Twitter、Google+用のバナーとロゴ各種を製作してもらいました。

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J-Auto Show


J-Auto Show


J-Auto Show


こりゃ本格的!
まるでどこかの公式チャンネルのような見事な出来映え。
このチャンネルのブランド化には、今後の成長に向けての確かな手応えを感じました。

この春にCanonさんの公式デモ映像を製作した時に感じた事があります。
それはやはりネームバリューの力は偉大だということ。
一個人では相手にされないような依頼でも、Canonさんの依頼で撮影の許可をお願いしてまして〜と切り出すとあっさり通るといった事を何度も目の当たりにしました。

今は誰でも撮影できるイベントに参加しているだけですが、ブランド化が進むことによって例えば、J-Auto Showという車関連の映像を配信している○○ですが、お宅の車かっこいいので撮影させてもらえませんか?と名刺でもこしらえて一般車の所有者に交渉しにいく、といったこともやりやすくなるのではないでしょうか。
そういった新しい方向への可能性という意味では、今回のサポートはチャンネルの成長に大きく貢献したと評価できるでしょう。

今後も継続して色々なサポートをしてもらえるということで、BBTVへの満足度は90%へ訂正。

まだ日本への展開直後ということもあり、スタッフも足りないけどこれから増やしていく予定とのこと。
クオリティーをどの程度維持して、このような上質なサービスを全てのユーザーに提供できるかは未知数です。でも期待してよいと思います。BBTV側もまだまだ手探りの段階のようです。

しかし、BBTV側の熱意や向上心や誠実さを今回の個別サポートで感じる事ができました。
このMCNに参加することは、今後のチャンネルの成長へと繋がるでしょう。
今のところこのチャンネルについては末永くお世話になるつもりです。

以上、BroadbandTVについての潜入調査報告第三弾でした。
日本語の窓口もできたので加入の敷居はさがったと思います。
検討されている方は参考にどうぞ。

加入は以下から。

BBTV BroadbandTV
http://partnership.bbtv.com/

BBTV登録方法を詳しくレクチャー記事に纏めました。コチラをご覧下さい。
http://funto-ki.com/archives/52078196.html

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