2015年5月30日。
この日は朝から30℃を越え、午後に通り雨が降り蒸し暑いクワガタ採集日和。
午後7時30分。
いつもの巡回コースを偵察にでかける。
そろそろヒラタクワガタがみられるかなと期待しての軽い偵察の予定でした。

突如、オオクワガタに出くわす。
それもペアで。
小さい頃からクワガタ採集に情熱を注ぎ、毎年のようにオオクワガタを求めて採集にでかけてきました。
もちろん、取り逃がさないようにオオクワガタ発見時のシミュレーションは何度となくしてきたつもりです。

それでも今回の遭遇は想定外。
長年採集に出掛けている人は、自分の中でオオクワガタと出くわす可能性のある木のリストがあると思います。
この木は自分のリストにない木でした。

オオクワガタといえば、深い洞のあるクヌギの奥に陣取って籠城しているイメージがあります。
しかし、この木には洞がなくそれどころか地上2メートルのところからぽっきりと折れてしまっています。
普通なら次の年には枯れてしまうのですが、二股に枝分かれした片方だけが折れたので枯れることなく樹液を出し続けています。

洞がないというのは半分真実で、折れる前には3メートルのところにオオクワがいそうな立派な洞を持ったクヌギでした。
しかし折れてしまったのでリスト外に。
折れて倒れた部分が将来オオクワの発生元になるのではないか!と期待していましたが、何年経っても折れた先も朽ち果てることなく原形をとどめている不思議な木でした。

不思議なのはこれだけでなく、とにかくクワガタが濃い。
2014年度に初めて採集したチビクワガタもここ。
こないだYouTubeに上げたコクワガタもここ。
樹液の沸いている部分ではなく、何故か折れた先端付近をクワガタが不自然に歩いていることが多かったです。

今回オオクワガタが潜んでいたのも先端付近のちょっとした樹皮捲れ。
反対面からライト当てて捜していたので身動きが取れずに硬直したのでしょう。
回り込んでライトを当ててのぞき込んだ瞬間、オスとメスの姿が見えました。
即座にオオクワだとわかりました。
とりあえず、反射的にオスを押さえ付けました。
逃げ道がないことがわかったので、落ち着いてマイナスドライバーを取り出しました。

オスをボタン付きのポケットに押し込んで、次はメスに。
樹皮を捲らずに採りたかったので手こずる羽目に。
頭の方をコンコンと叩くとバックしてくるのはわかってたのですが、やはり目の前のオオクワガタをみると焦ってしまう。
→出かけたところを取ろうとして押し込むというミスを立て続けにやらかしてます。
冷静に待てば自ら出てくるんですけどね、オオクワを目の前に冷静にいるのは難しい。

念願のオオクワガタをペアでゲット!
羽化したての新成虫のようでツヤツヤです。



でも待てよ、新成虫ならしばらく交尾ができないはず。
なのに何故番いでいたのか。
もしかしたら番いではなく、一緒に孵った兄妹ではないのか。

オオクワガタが住めるような洞がなく、この木で番いになって生活することは難しいと思われます。
それに、ここは今年に入って何度も訪れているポイントです。

推測ですが、たまたま同時期に地上に出てきたばかりの個体ではないでしょうか。
とすれば発生元はやはり折れた先端部のクヌギ。
先端部といっても2メートルから上なのでかなり大きい倒木です。
割材はやらないのでわかりませんが、足下の倒木を割ってみるとオオクワガタがわんさか出てくるかもしれませんね。

ちなみに、山奥ではなく川沿いにある雑木林です。
いかにもオオクワガタの発生源になりそうなポイントですね。
ここら辺りは台場クヌギが多いですが、あまり荒れていないポイントです。

県外の遠征者は有名なポイントに集結するので、こういうマイナーなポイントは残ってほしいですね。
ちなみにここらは20年前からローカルな情報では採集報告が何度もあがってます。
誰それの友達が採ったとか、誰それの親が採ってきたとかね。

しかし自分にとっては15年ぶりのオスのオオクワガタの採集。
普段はクワガタ採集というよりクワガタ観察といった感じで全てその場でリリースしてますが、今回ペアで持ち帰ることにしました。

オオクワガタ採集 2015


100均セットでのブリードにチャレンジしてみたいと思います。


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