クワガタの中でも少しレアな存在のヒラタクワガタ。
オオクワガタ程難しくもなく、でもそうそう簡単には捕まえられない真っ黒でピカピカでペッタンこなやつ。
そんなヒラタクワガタを正攻法で捕まえる採集方法を考察・検証してみます。

ヒラタクワガタはオオクワガタやコクワガタと同じドルクス属という種類に分類されるクワガタです。
ノコギリクワガタやミヤマクワガタのように活発に樹液を求めて飛び回るタイプとは異なり、一本の木のウロ(洞)や捲れに隠れながらひっそりと生息していることが多いです。
特に大型の個体は小さくて深いウロを棲家とし、樹液を吸う時のみウロの外に出てきてそれ以外はウロの奥に潜んで生活しています。

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クヌギの木の皮の隙間-所謂樹皮カブリに隠れているヒラタクワガタはわりと簡単に採集できますが、ウロに家主として住み着いている個体は縄張り争いに打ち勝った大型の個体であることが多く採集するのは困難です。

ではどうやってそのような樹液場のヌシ的存在のヒラタクワガタを捕まえるのか?

ウロに潜むクワガタを捕まえるのにはいくつかの方法があります。
ピンセットでつまみ出したり、掻き出し棒と言われる採集具を使って無理矢理引き摺り出したり、外道法では煙で燻して追い出したりチェーンソーで木を切り倒してウロを削ったり,,,。

しかし今回書くのはあくまでも‘正攻法’。
木を痛めたりクワガタを傷つけない方法-ウロから出てきたところを捕まえるシンプルな待ちの採集です。
クヌギのヌシに敬意をはらい、正々堂々一対一の我慢比べです。

すんなり出てくることもあれば、根負けすることも多々。
時には数日にわたって根比べをすることも。

クワガタ界では有名なオオクワガタ採集の先駆者、山口進さんのクワガタ図鑑の巻末コラムに記されているようにドルクス系のクワガタは光にとても敏感です。
それでいて夜間しか行動せず、樹液場に近いウロからちょこっと出てきて警戒しながら樹液を吸うような慎重さも兼ね備えています。
これがなかなか手強い。

ライトを照らした瞬間スッとウロに逃げ込まれるので、だいたい初対面の場合は逃げられて終了。
数分で再び出てくることもありますが、その日は出てこない可能性大です。

さて、ここからはいよいよ実戦でのレポート。

2014年6月9日。
夜8時、あるクヌギの小さなウロにドルクス系のクワガタの姿を発見。
その時の映像がコチラ。



ウロは狭くて深い様子。

しばらく待ってからもう一度チャレンジ。
運よくウロから出てきていたのですが、映像に映っていたムカデが近くまで来ていたので一瞬躊躇した隙に逃げられる。
尻に触れたのに,,,。
3時間後に三度チャレンジするもウロの中に籠城。
この日は完敗。

翌日同時刻にリベンジ。
ライトを消して月明かりを便りにクヌギへ近づき、ウロへ手を伸ばした状態でライトを点灯。
狙い通りに昨日のヒラタが出てきていたので素早く捕獲。
粘り勝ちです。前日にウロの場所を覚えておいて予め脳内でシミュレーションしておいたのでばっちりでした。
正攻法での採集はより達成感あってよいね。
オオクワガタは更にシビアになるのでオオクワ採集の練習にももってこいです。

今回採集したヒラタクワガタ。



2日前に樹皮カブリから採集したヒラタクワガタ。



美しい。
6月いっぱいはヒラタクワガタ採集にもってこいの時期。
みなさんもヒラタと根比べしに出かけてみてはどうでしょう。

ヒラタクワガタ採集


YouTube-クワガタ採集チャンネル
https://www.youtube.com/channelxxxvol1

※追記 6/15
2015年採集シーズンになりました。
今年はヒラタの発生がよく10匹以上のオスを既に確認しています。



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