バリ島・ウブドにあるモンキーフォレストは、お猿さんがたくさんいる猿の森として人気の観光スポットです。

モンキーフォレスト カニクイザル


餌をねだったり人懐こくて可愛い猿ですが、実はこのサルかなり危険。



インドネシアから帰国後、このお猿さんのおかげで一騒動あったのでご報告致します。


事の発端は旅行三日目。
ウブドにあるモンキーフォレストで観光中、サルの撮影に夢中になっている隙に突然咬みつかれた事に始まります。
咬まれたといっても甘噛み程度でしたが、これが後に明暗を分けることとなります。

その時の対処としては、予備知識で危険なことは頭にあったので飲料水で洗い流し、持っていたアルコール除菌ティッシュで入念に拭き取りました。
そして帰国後、病院へ。


▼病院に行くまでに調べてわかったこと。

・モンキーフォレストのサルはカニクイザルというマカカ(マカク)属の猿であること。

・カニクイザルはBウイルスのホスト種であること。

・Bウイルスとは人間でいうヘルペスウイルスで、マカカ属の猿から他種(ヒト含む)に感染すると致死性が非常に高くなる特徴があるということ。

・東南アジアに生息するカニクイザルは、ほぼ全個体がBウイルスに感染しているということ。

・感染経路は噛み付かれたりひっかかれたりした傷口からということ。

・バリ島では数年前から狂犬病が流行していること。

・狂犬病とは発症すると致死率100%の感染症であること。

・狂犬病は犬だけでなく全ての生き物に感染すること。

・狂犬病に侵された猿は狂暴になり噛み付いたりする可能性があること。


以上のことから、狂犬病とBウイルスに感染した可能性があります。
流石に感染していたら洒落にならないので、すぐに病院へ行きました。


「今日はどうされましたか?」

『海外旅行先で感染症の疑いのある野生生物に接触したので検査をお願いします。』

「ええと、、、接触とは具体的にどの地域でどの野生生物ですか?疑いのある感染症とは?」

『インドネシアのサルで、狂犬病とBウイルスです』

「ああ、、、こちらでしばらくお待ち下さい。」

通常の待合室ではなく、仕切りで区切られたいかにも隔離専用のようなスペースで待たされることに。
20分程して、受付の看護師さんにかわってスーツをきた女の人がやってきました。

「接触の程度はどのようなものですか?」

『咬まれました。』

「そうですか、、、傷を見せてもらえますか?」

『傷はないみたいです。咬まれたというか歯をたてられたぐらいです。』

「わかりました。申し訳ございませんが当病院では診察できない可能性があります。保健所の方に連絡しますのでしばらくお待ち下さい。」

そこから一時間ぐらい待たされ、ようやく呼ばれました。

『保健所に問い合わせた結果、狂犬病は傷がなければ大丈夫です。Bウイルスですが、擦過傷がなくても粘膜感染する可能性があるようです。』

『検査や曝露ワクチンを希望される場合、対応できる病院が限られますので今からお調べ致します、しばらくお待ち下さい。』

そこから待たされること二時間。
正直死の宣告をされた気持ちでした。

『お待たせ致しました。京都で一番大きい感染症科のある市立病院に問い合わせたところ、擦過傷がなければ狂犬病・Bウイルス共に感染の危険性は低く、診察を受けていただく必要はないということです。』


これにて一件落着。
正直ヒヤッとしました。

旅行に行かれる方はモンキーフォレストやウルワツ寺院の猿や、野良犬に注意して下さい。
万が一接触してしまった場合、念のためすぐに病院へ行きましょう。



VELTRA